演奏の反省と学び


2025年7月12日(土) 被爆ピアノ演奏会 ぐりりホール

ピアノソロ

ムソルグスキー作曲 「展覧会の絵」より「カタコンベ(死せる言葉による死者への呼びかけ、を含む)」

ぞっとするような低音や不協和音が鳴った。これが原爆ピアノかと、このピアノが持っているものを感じた。昭和十年代に製造されたアップライトピアノである。弦は2本だけ交換してあり、他の弦は広島の原爆の被害を受けたまま当時の状態のままだとのこと。この曲の終わりではオクターブでのピアニッシモのトレモロが要求されるが鍵盤内タッチでは音が出ず、一方で音を出すとそれなりに大きく出てしまうという難点があった。しかし、この曲の選択は間違っていなかったと思った。


2025年6月1日(日) 第24回 とっておきの音楽祭

ピアノソロで

ブラームス作曲   「左手のためのシャコンヌ」

           「6つの小品 作品118」より 第1曲 間奏曲 イ短調

                             第2曲 間奏曲 イ長調

アンコール

シューマン作曲   「子どもの情景」より  「トロイメライ」

 ジャズフェスと異なり音声さんなしで生音で演奏できた。「左手のためのシャコンヌ」ではペダルがききすぎる感じがあり困ったが、そういう調整なので仕方がない。「6つの小品」ではそれはそれほどマイナスではなかった。想定していたよりテンポを速く弾いてしまったのか時間に余裕があったのでアンコールに対応できた。アンコールのためには映画音楽の楽譜も用意はしていたが、ブラームスの連続するプログラムだったのでブラームスの先生であったシューマンの曲の中で短く有名なものを選曲した。

※今回は「左手のためのシャコンヌ」が六割ほど暗譜ができており、「作品118−1」は八割ほど暗譜ができていた。普段は暗譜まで試みないため、楽譜を見て演奏することでむしろ見落としが生じたのには驚いた(特にシャコンヌについて)。暗譜と楽譜を見ることを同時にするとバランスが難しくなるなと思った。


2025年3月3日(月) 仙台空港のローラを弾きました。

 やっと、このピアノと一体になれました。ブラームスの左手のためのシャコンヌで。

2025年2月9日(日) 第49回 萩音会音楽祭2日目(宮城教育大学講堂)

ピアノソロ

ブラームス作曲

「6つの小品 作品118」より 第1曲 間奏曲 イ短調

                  第2曲 間奏曲 イ長調

※今回はリハーサルなし。二日間の音楽祭の終盤での演奏だった。ピアノののっぺりしたレスポンスと調律がまずい!!というのが弾きはじめの印象でかなりの驚きだった。一曲目を弾きながら、さあ、どうするか、なんて考えていたら真ん中のペダルを使うのを忘れた。これで面白い演奏効果を出そうと考えていたので残念。二曲目になると気持ちは落ち着いた。私はテクニックがまだまだなので速い曲はレスポンスの良いピアノでないとうまく弾けない。二曲目はゆったりした曲なので大丈夫だったということ。

2024年9月7日(土) 定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台(電力ビルグリーンプラザ)

【ピアノソロ】


ブルグミュラー作曲

「18の練習曲」より      第13番 大雷雨

                 第14番 ゴンドラの船頭歌

                 第18番 つむぎ歌

「12の練習曲」より      第4番  ラ・カンパネラ

                 第8番  魅せられて

                 第12番 英雄

シューマン作曲

「森の情景」より        第4曲 気味の悪い場所 

「子どもの情景」より      第6曲  重大な出来事

                 第9曲  木馬の騎士

                 第12曲 眠っている子供

                 第13曲 詩人は語る

ブラームス作曲

「6つの小品 作品118」より 第2曲 間奏曲

※全体に渡って、久しぶりの参加だったからか物音、特に受付あたりの話し声が気になりました。いくつかのミスはそれらに意識を取られたものです。たとえば、楽譜を見ながら意識が楽譜から離れて、その意識を楽譜に戻した時に数拍分異なる位置に目が行くというようなものです。意外にも本番で難しかったのはブルグミュラーの練習曲でした。ピアノのタッチがのっぺりしていても、音響機器を通して音がミリ秒遅れていても、かなり細かい速いパッセージを弾かなければならなかったからです。


2024年2月10日(土) 第48回 萩音会音楽祭1日目(宮城教育大学講堂)

ピアノソロ

ショパン作曲 「ワルツ 第3番 イ短調 作品34の2」

リハーサル時よりも堂々とペダル無し演奏部分を演奏した。

シューマン作曲 「アラベスク ハ長調 作品18」

エンディング部分、左手は右手のエコー(こだま)と意識した。


2023年10月6日(金) 第125回仙台シューマン協会コンサート(仙台市戦災復興記念館記念ホール) 入場料2000円

ピアノソロ

ショパン作曲 マズルカ第51番 イ短調「エミール・ガイヤール」(遺作) 
中間部のオクターブによるメロディーが単調になってしまった。意外とあの部分はテクニックを要する。

ショパン作曲 ワルツ第12番 ヘ短調(遺作) 
次のバラード第四番のための同一の調の指ならしのための選曲。シンプルな曲のため音色の変化をもっと出せれば良かった。

ショパン作曲 バラード第四番 ヘ短調

コロナ禍明けで思い切って、どうしても生涯のうちに弾きたい曲を選んだ。自分のテクニックの無さを自覚しているのでゆっくりとクライマックスを弾きたかったがインテンポになってしまった。全体的に左手の音を意図的に強調した。

※今回は譜めくりを格上のピアニストに依頼した。リハーサルを含め、いくらでもこちらの欠点を指摘できるだろうから、妙に緊張した。リハーサル録音を聞き、音楽が窮屈になっているのが分かったので本番で意識を180度変えた。


2023年3月3日(金) 仙台空港のローラを弾きました。

昨年度も弾きに行ったのですが、今年はハラミちゃんには会えませんでした。弾きたい人がいるのかいないのかハッキリせず、落ち着いて弾けませんでした。いないようにみえていたりするので。ここは日本ですからね。


2023年2月12日(日) 第47回 萩音会音楽祭2日目(宮城教育大学講堂)

ピアノソロ

ショパン作曲 「マズルカ 第37番 変イ長調 作品59−2」

リハーサル時よりも強弱を出した。

ショパン作曲 「マズルカ 第51番 イ短調 エミール・ガイヤール [遺作] 」

リハーサル時よりも強弱を出した。


※コロナ禍の中、3年間を過ごした実行委員会の学生たちが明るく、音楽は良いなと思った。

2022年3月16日(水) 仙台空港のローラを弾きました。

私の弾いたあとにハラミちゃんが登場!!



2020年2月15日(土) 第44回 萩音会音楽祭2日目(宮城教育大学講堂)

ピアノソロ

※当日、午前中に別の場所でYAMAHA S4Aを利用して練習をした後に本番。

リゲティ作曲 ピアノ練習曲集第1巻より「第4番 ファンファーレ」

 数日前のリハーサルでは曲の途中で演奏が止まったので今回は直前にも特別な練習を入れた。S4Aでは結構弾けていたので今日は何とかなるのではと思っていたが、むしろ会場のピアノのタッチが湿った生暖かい感じというかなんだか違和感があった。べダルも同様(この曲は弱音ペダルと通常のペダルを頻繁に使用するペダリングも難し曲)。小型で反応の良いS4Aを使って直前練習をしたのが逆効果だった可能性がある。
 この曲は最初から最後まで音列の周期が回り続けている。演奏していてノリをうまく出せる部分もあったが周期に絡んでいく音列が途中で乱れ修復不能になり一度止まった。音列の周期を回したまま断片の音列が入る拍を修正しようとはしたのだが回しながらでは修復しきれなかった。修復をしようと考えながら弾いているうちに読譜ミスで音列の周期を1オクターブ余計に上げてしまい、あろうことか、弾いていて高音部の鍵盤が88鍵盤では足りなくて「あれ?」となった場面もあった。練習ではこんなこと一度も無かった。
 今回は自分の忙しさなどで心身両面で限界だったのだと思う。コンサートを予定する時はその時期に自分がどんな状態かはほぼ予想できない。ならば、可能なのは、コンサート当日に向けての体調管理、スケジュール管理などのコンディショニングとなる。今回は失敗だったが、そのことに気づいた。
 とにかく、悔しく、この曲を譜めくりをしてくれた学生にリベンジしてくれと頼んでおいた。ピアノを専攻している学生だったので。


リゲティ作曲 ピアノ練習曲集第1巻より「第5番 虹」

 この曲はゆったりしたテンポなので余裕があった。今回は調律の具合で、高音部の音程が気になる状態とのことで、最高音まで上る曲の終わりをどう表現するか困った。ペダルなしで行こうと思っていたが、ハーフペダル程度にペダルを入れた。小さな音で出したので遠くまで音が響いたかが疑問。最高音へ左手も行くのでペダルを右足から左足踏みに切り替えた。身体構造上そうしないと無理がある。

※だいぶガックリしていたが、帰り際、来年度実行委員になるという学生が「来年度も弾いてください」と言ってくれたので来年度も挑戦しようと思う。


2020年1月18日(土) 白石蔵王駅のストリートピアノを弾きました。

調律したてなのかグランドピアノの感触が良かったです。駅舎内が広く、響くからかもしれません。かなり寒かったので30分くらいで指がかじかんで動きにくくなってきました。


2020年1月11日(土) 新春ミニ・コンサート(桜ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリアのメンバーとして出演。

「さくら さくら」 日本古謡 フルートとピアノ(伴奏)

「ロング・ロング・アゴー」 イギリス民謡 フルートとピアノ(伴奏)

「グリーン・スリーブス」 イギリス古謡 フルートとピアノ(伴奏)

「上を向いて歩こう」 中村八大作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「赤いサラファン」 ロシア民謡 フルートとピアノ(伴奏)

「白い恋人たち」 フランシス・レイ作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「花の街」 團伊玖磨作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「早春賦」 中田章作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「春の海」 宮城道雄作曲 フルートとピアノ(伴奏)

※アンコールに「春の海」を再度演奏

※ミュージック・フォリアのテーマに「コレルリの主題による変奏曲」のテーマ部を使用


2019年10月26日(土) 第35回 桜ヶ丘学区文化祭(桜ヶ丘コミュニティセンター)

 
ティアリー・ミュージック・グループの枠で演奏した。ステージ上、壁に向かって端に置いてあるアップライトピアノでのピアノソロ。強いタッチでないと良く鳴らない印象があったので先にフォルテの曲、次にピアノの曲、と演奏順を活用した。後ろの曲は静かな曲でも結構なタッチで弾いたはず。でも、前の曲のヴォリュームが大きいのでピアノに聞こえるのではと思う。


<ピアノソロ>

「ピアノ組曲 朝靄の広瀬川」より「急流の広瀬川」 伊藤文明作曲

 テクニカルなので、できれば鍵盤慣れをする後半に弾きたかった。前述した事情により前に持ってきた。ミスが多かった。

「コンソレーション」より「第二曲」 リスト作曲

 曲順のおかげか、この曲は良く弾けたと思う。最近、二週続けて台風、大雨だったので、川の曲、慰める曲、という順が良かったと言われた。泣けてきたと。そうであればうれしい。


<朗読の伴奏>

メンバーの朗読時の伴奏として「パリの空の下」を演奏した。


2019年10月5日(土) 地下鉄駅コンサート(地下鉄仙台駅)

電子ピアノ(クラビノーバ)による演奏。タッチはグランドピアノの感覚に近づけるためハードに設定した。

リスト作曲 コンソレーション 第1番

電子ピアノでも表現可能と思われる。

リスト作曲 コンソレーション 第3番

小さい音が電子ピアノでは表現しきれず(非常に軽いタッチを電子ピアノではタッチがなかったものとして処理される)音が出ないということが結構あった。電子ピアノのベロシティの最小値以下のタッチだったのだと思う。ヤマハのセミコンサートグランドピアノS4Aではこのタッチでも音が出ることを体験しており、ここまで繊細な曲になると電子ピアノでの表現は難しいことがわかった。

リスト作曲 コンソレーション 第5番

楽譜が3ページだが、2ページ分だけ開き、3ページ目が開かれていなかったというミスあり。譜めくりの方に弾きながら伝えて開いてもらった。

リスト作曲 『二つの伝説』より「水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」

この曲の出だしの低音のトレモロが電子ピアノでは聞こえていたのかが疑問。その他、非常に速いパッセージがあるが、グランドピアノよりはタッチが軽いためテンポが速くなってしまう感じがした。節目節目でテンポは戻した。後半の盛り上がるところではいくら強く速く打鍵してもそれ以上大きい音が出ないという感覚を覚えた。おそらく、電子ピアノのベロシティの最大値に既に達していたのだろう。おそらくスタインウェイのグランドピアノであればもっと出るのではと思う。実際、スタインウェイのグランドピアノで弦を切る大音量を出したことがある。一度だけだけど。

アンコール

カプースチン作曲 練習曲集より第3番 トッカティーナ

この曲は打楽器的なので意外と電子ピアノとは相性がいいかもしれないと思った。

※今回、これらの曲をやるのに(特にリストの伝説)電子ピアノでは無理なのではという声をピアニストの友人をはじめ多く頂いた。困ったなぁと思いつつも、チャレンジとして考えようとアマゾンで3万円もしない88鍵の電子ピアノ(ただし、キーボードタッチ)を購入して2週間ほど、それのみで練習した。他、実際にクラビノーバをお持ちのご家庭にお邪魔して一度練習させてもらった。普段は絶対やることがない、電子ピアノでの難曲演奏。工夫したのにこのくらいの演奏と考えるとちょっと悔しい。


2019年9月7日(土) 定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台(電力ビルグリーンプラザ)

<ピアノソロ>

リスト作曲 「コンソレーション」より「第一番」

今日は暑く湿度も高いからか、空調があまり効いてなかったからか、ピアノのタッチがのっぺりとしていた。かなり弾きにくい。この時点で今日は冒険できないなと判断。


リスト作曲 「コンソレーション」より「第三番」

響き方に違和感があり苦労した。この曲は生音の方がいいだろう。


リスト作曲 「コンソレーション」より「第四番」

この曲は今回の曲の中でもっとも成功したのではないかと思う。


荒井由実作曲 「やさしさに包まれたなら」

無駄に速くなりすぎてリズムがおそろかになった。せっかく、子どもがいたのに、もっとうまく弾きたかった。


<ピアノ弾き語り>

星野富弘作詩 なかにしあかね作曲 歌曲集「木のように」より「のろくても」

声楽家の声ではない。音程がもう少し高くならないと。


星野富弘作詩 なかにしあかね作曲 歌曲集「木のように」より「木のように」 ※移調演奏

伴奏が無いところが歌っていて恥ずかしい。この曲は調性が分かりにくいため、移調しながら歌っていたら途中で何調を歌っているのか混乱した。


荒井由実作曲 「ひこうき雲」 ※コードによる移調演奏

アンコール曲。1番のみ演奏。シンプルなコード伴奏。繋ぎ方、終わり方もシンプルなアレンジ。


今回はアンコールを行っても5分間の時間の余りが出た。例年はアンコール曲をもっとやっていたが今回はここまでで限界だった。暑さの戻りでの体調への影響もあるだろうが、一番大きかったのは夏休み明けからスクールカウンセラーの仕事が例年になく大変だったからだと思う。今回は練習時間を取るのに苦労した。博士号をとった年のジャズフェでの演奏もぎりぎりだったがあの時のような感じがした。スケジューリング、本番に向けてのコンディショニングが大事だと改めて考えさせられた。


2019年7月27日(土) ミニ・コンサート(緑ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリアのピアノ伴奏者として出演

低音部にぽよんぽよんタッチ(楽音が出ない)の鍵盤があった。例年のことだがベースの音を鳴らせないのはもったいない。

「舟歌」(歌劇・ホフマン物語より) オッフェンバック作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「夏は来ぬ」 小山作之助作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「椰子の実」 大中寅二作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「浜辺の歌」 成田為三作曲 歌とピアノ(伴奏)

歌のソロが良かった。日本歌曲は美しい。

「さくら貝の歌」 八洲秀章作曲 歌とピアノ(伴奏)

歌のソロがやはり素晴らしく、切なくも優しい感じ。

「青い山脈」 服部良一作曲 フルートとピアノ(伴奏)

ノリがいいからか聴衆のみなさんが楽しそうだった。

「見上げてごらん夜の星を」 いずみたく作曲 フルートとピアノ(伴奏)

出だし、伴奏をしている私がミスをして再度初めから弾きなおした。油断はよくない。

「夏の思い出」 中田喜直作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「夕焼け小焼け」 草川信作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「赤とんぼ」 山田耕筰作曲 フルートとピアノ(伴奏)

アンコール

「浜辺の歌」 成田為三作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「青い山脈」 服部良一作曲 フルートとピアノ(伴奏)

聴衆のみなさんが一緒に歌う場面がよくみられ、このような参加型のコンサートっていいなと思った。おそらく施設長さんがソロで歌ったことが大きかったのだろう。


2019年6月26日(水) 県民ロビーコンサート(宮城県庁1階県民ロビー)

開催報告(宮城県のホームページへのリンク)
http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/748126.pdf

ピアノソロ

「月の光」 ドビュッシー作曲

 演奏会では緊張して速くなることが多いので、意識してとてもゆっくり演奏した。ゆっくりすぎたかもしれない。

ピアノ組曲「朝靄の広瀬川」より第1曲朝靄の広瀬川 伊藤文明作曲

 モチーフを説明してから演奏した。このような現代曲は何が起こっているのかを知らないで聴いていると退屈すると思うので。しかしながら、モチーフのいくつかは客席からハテナというリアクションがあったと思う。私も一つだけハテナとなるモチーフがあったので私のピアノ表現が不十分だったかもしれない。

ピアノ組曲「朝靄の広瀬川」より第4曲濁流の広瀬川 伊藤文明作曲

 これはフォルテの曲。この曲は左手のトレモロが続くのがやっかいで、曲の途中で左手が疲れてくるのが常なのだが、今回は力が抜けていたからか左手が疲れることはなかった。調律師さんがいい調律をしてくれたのかな。

ピアノ組曲「朝靄の広瀬川」より第6曲懐しの広瀬川 伊藤文明作曲

 相当にテンポやリズムを崩した。容易に見えて結構難しい。

コンソレーション第3番 リスト作曲

 この曲は瞑想的なので好き。左手が三連符(八分音符)、右手が八分音符というパターンが続く。左手が三連符で単調な動きを続けるがゆえに三連符だということから意識をそらすと右手の八分音符と噛み合わなくなるという難しさ。今回は三連符の動きの難易度が高い部分では弱音ペダルを使用したり音色を変化させることで意図的な音楽表現に見えるように調整した。

「亜麻色の髪のおとめ」 ドビュッシー作曲 ※アンコール

 花束をもらいびっくり。そういうことで気持ちが高まり、ますます美しい夏の日の乙女を描きやすくなったのではないかと思う。


 今回はお客さんの数が三百人を超えていたようでうれしかった。友人や知り合いもずいぶんと来てくれていたようで演奏後に会いに来てくれることがとてもうれしかった。「亜麻色の髪のおとめ」が好きでCDで聴いていたが生で聴くのは初めてだという方が声をかけてくださった。私の演奏はアカデミックな演奏ではないのでCDの方が良いに決まっていると思ったのだが、その方は今回の私の演奏を気に入ってくれたようでとてもうれしかった。デジタルよりリアルを選んでもらえるようになりたい。
 なお、ピアノの設置場所やホールとしての響きの特徴など調律師の方からたくさんアドバイスをいただいた。音響の専門家は頼りになるなぁと改めて思った。



2019年4月1日(月) コープこやぎの保育園第3回入園式(保育園2階保育室)

 今回はピアノ演奏のお楽しみの前に子どもたちと遊べた。かわいいのなんのって、やっぱり保育所はいい。今回は子どもと遊んだがゆえにアップライトピアノで子どもたちに背を向けて弾くことにすごく違和感があった。子どもたちのほうを見たい。

ピアノソロ

「ラデツキー行進曲」 J.B.シュトラウス作曲

リピート後はテンポを速めた。明らかにインテンポではない。ただし、意図的。

「かっこうワルツ」 Johan Emanuel Jonasson作曲

前のを速めたためにこの曲も速めになった。前の曲が影響するんだなぁ。

「やさしさに包まれたなら」 荒井由実作曲

この曲はテクニック的に難しいアレンジだったのでもうちょっと練習が必要だった。しかしながら、曲の流れでどうしてもこれにしたいのでこれにした。ずっこけなやさしさになった。


2019年2月16日(土) 第43回 萩音会音楽祭2日目(宮城教育大学講堂)

ピアノソロ

リスト作曲 「二つの伝説」より「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」

 リハーサル時に譜めくりを頼み演奏した。昨年度のカプースチンの曲と異なり、この曲は譜めくりとのタイミングが合わせやすい。その点で安心して本番が迎えられた。 本番では偶然にも私の前にリストの大曲が演奏されたので、次に弾く私も同じようにリストを弾いたら聴衆は飽きるかもしないと思った。そこで、意識的に、単調にならないようにところどころ変えた。わかりやすいところではフォルテと書いてあるのにピアノにしたり、フレーズを切ったり、同じ音形が続くところをいじった。譜めくりの子にもめくるタイミングを伝える余裕があったくらいだからテンポも相当遅かったと思う。前がテクニシャンだったから、私のテンポが遅かろうとそこはいいかと思い、かえって力が抜けた。最後のあたりでは、ほぼ練習していたテンポで、かなりフォルテで弾いた。ここはこうしないとすっきりしない。今回は前の曲(他の演奏者の)からの流れをどうするか考えて自分の演奏を変えた。面白い経験をした。譜めくりの人はどう思っただろう。リハーサルの時とはだいぶ違っていたと思う。

 ※参加者限定動画公開があり、自分の演奏を見ました。ペダルの踏み込みで足を鳴らしすぎです。これはおそらく普段の練習が裸足だからです。靴を履いていると、こんなふうに音がバンバンでるのですね。演奏時間は11分30秒くらいでした。すごくゆっくりですね。


2019年1月11日(金) 新春ミニ・コンサート(桜ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリアのメンバーとして出演。

「朝の歌」 レオンカヴァルロ作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「さくら さくら」 日本古謡 フルートとピアノ(伴奏)

「早春賦」 中田章作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「グリーン・スリーブス」 イギリス古謡 フルートとピアノ(伴奏)

「ふるさと」 岡野貞一作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「金婚式」 マリー作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「ダニー・ボーイ」 アイルランド民謡 フルートとピアノ(伴奏)

「瑠璃色の地球」 平井真美作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「花の街」 團伊玖磨作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「春の海」 宮城道雄作曲 フルートとピアノ(伴奏)

※アンコールに「ふるさと」を演奏


2018年10月20日(土) 第34回 桜ヶ丘学区文化祭(桜ヶ丘コミュニティセンター)

 
ティアリー・ミュージック・グループの枠で演奏した。ステージ上、壁に向かって端に置いてあるアップライトピアノでのピアノソロで、演奏中は観客が見えない状態だった。これで聴衆が聴いているわけであり、違和感がかなりあった。音の響きや音量を増やすためにアップライトピアノの上の蓋を開けて演奏した。


<ピアノソロ>

「8つの演奏会用エチュード」より「パストラール」 カプースチン作曲

 譜めくりをお願いした。今年のジャズフェスで同じ曲の譜めくりをしてもらった方に今回は前もって楽譜を渡した。そのためか今回の譜めくりはスムーズに成功した。この曲の最も難易度が高いと思われる部分(左手がスタッカートでアルペジオ、右手は1オクターブから2オクターブの跳躍)でミスをしたため復帰が難しいと判断し、数小節を飛ばした。その焦りからか後半はテンポが速くなった。カプースチンの曲のノンストップ感、どこか崩れると復帰が難しい感じ、はかなりのものだとつくづく思う。


「ピアノ組曲 朝靄の広瀬川」より「氷の張った広瀬川」 伊藤文明作曲

 アンコール曲として演奏した。たまたま、この曲集の楽譜を持っているという方が文化祭にいたことが驚きだった。地元の作曲家であるから知っている方はいるかもしれないとは思いつつ、楽譜まで持っているというのがさらなる驚きだ。こちらは今日の二曲目でもあり、ゆったりしている曲であることから、今回の状況でも問題なく演奏できた。


2018年9月9日(日) 定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台(電力ビルグリーンプラザ)


 昨年度、ジャズフェスは選考落ちしたため2年ぶりのステージだった(一方で昨年度は仙台クラシックフェスティバルの地下鉄駅コンサートに初めて出演)。今年も地下鉄駅コンサートへエントリーしていたが地下鉄駅コンサートは選考落ちした。そのような背景から、今年、地下鉄駅コンサートで弾くつもりだったカプースチンの曲をこちらへ持ってきたという経緯がある。昨年の地下鉄駅コンサートのアンコール曲で練習途中のカプースチンの曲を途中まで弾いてストップし、今度はどこかでちゃんと演奏すると聴衆へ告げたことをきちんと実現したいという気持ちもあったという背景もある。そういったこだわりからカプースチンのエチュードが2曲入っている。


<ピアノソロ>

「ピアノ組曲 朝靄の広瀬川」より「朝靄の広瀬川」 伊藤文明作曲

 仙台にゆかりのある地元の音楽の先生の作品。お世話になっている人から楽譜を譲り受けた。カプースチンをプログラムに入れたときに現代曲でプログラムを作ろうかと思い追加した。この作品はテンポ指示が急に変わったり、休符が難しい。今回の演奏はルバートになった。


「8つの演奏会用エチュード」より「パストラール」 カプースチン作曲

 会場で偶然会った知り合いのピアノの先生に譜読みをお願いした。一ヶ月ほど前に地元の名取市のピアニストに譜読みをお願いしていたがちょうどコンサートの重なりがあり、今日は譜読みをしてもらうことができず、その練習の過程では自分でめくる方向で完成させていた。例えば、譜めくりの位置や譜めくり付近の左右の手の取り方(運指)を工夫した。それでもカプースチンのエチュードはノンストップな曲のため、自分で譜めくりをする際に0.5秒〜1秒ほどの間ができることは覚悟していた。今回、間はできなかったが、譜めくりを気にしたのか小節を落としたりした。普段の練習では起きなかったことだ。カプースチンのエチュードの難解さを学んだ。おそらく、譜めくりをする方も今どこなのか着いていくのにやっとだっただろう。これがそもそもピアニストに譜読みをお願いしていたことの理由である。


「鏡」より「悲しい鳥たち」 ラヴェル作曲

 最後のパッセージをのぞけばまずまず弾けた。ゆったりした曲であり、テクニカルなエチュードを弾いた後の指休めにもなる。


「8つの演奏会用エチュード」より「トッカティーナ」 カプースチン作曲

 2曲目の「パストラール」の反省から譜めくりに注意を奪われないように集中した。意図的な集中だったからか体に力が入り音が雑音化したと思う。速度的にはインテンポを達成していたと思う。後ほど譜めくりの方に聞いたら、やはり集中して近づけない雰囲気を私から感じたらしい。ごめんなさい。


<ピアノ弾き語り>

「この道」 北原白秋作詞 山田耕筰作曲

 歌詞を一箇所間違えた。マイクの位置と椅子の高さが微妙だった。以降、徐々に調整していった。これがリハーサルができないときに困るところだなぁと思った。


「青梅」 星野富弘作詩 なかにしあかね作曲

 普段の練習ではマイクを使っていなかったためピアノが高音域を弾くときでも気にならなかったが、本番では当然、マイクへ声を入れないといけないので手につられて顔が移動しないように気をつけた。これは前回、前々回のジャズフェスでの反省を踏まえてのこと。


「青春の影」 財津和夫作詩・作曲(移調演奏、C-Durの楽譜を見ながらD-Durで伴奏、長二度上げ)

 このあたりに来るとマイクに慣れてきた。また、この曲の伴奏はシンプルなので歌に集中できる。そのため、言葉の意味を思い浮かべながら体験して発声した。このようなやり方は先日の池澤春菜さんの朗読のワークショップで教わったことを意識していた。ちなみに今回のステージを終えた後、知人らからはこの曲の評判が良い。声が合っているんだとか。


「沈丁花によせて」 宮川澄子作詩 なかにしあかね作曲 (アンコール曲、リピート無し)

 時間が5分ほど余ったのでアンコール曲をピアノ曲にするか歌曲にするか迷った。私は常々、聴衆も音楽に関われる方法ってないだろうかと考えていた。そしたら、この場でピアノ曲にするか歌にするかを聴衆に選んでもらおうと思い浮かんだ。これは事前から決めていたわけではない。みなさんの拍手でお願いしますと言って、ピアノ曲はどうかと尋ねたらパチパチと少しだけ、歌はどうかと尋ねたらパチパチパチ!!と大きく、音量に明らかな差があった。ピアニストとしてステージに立っているため、聴衆から見た場合、歌の方をより聴きたいと思っている人が多いことに驚いた(←自分ではピアノだろうと思っていた)。一方でピアニストである自分のプライドか、なんでピアノじゃないんだろうと少し自信を失いそうになった。
 その後、曲名を言ったのだが、最前列の方はこの曲を知っていた。これはうれしいことだし、なかにしあかね先生の歌曲は有名なんだなぁと思った。もともとプログラムに入れてあった曲ではないので他の曲より練習量は少なく、またこの曲は最高音が高いラなのでバリトンの自分にはきつい曲ではある。でも、聴きたいと聴衆が言うのだし、最前列の人が知っている曲だった。そういったことが私を助けたのが、練習のときより上手く歌えたと思う。自分でもいい曲だなぁと思いながら歌えた。時には聴衆は力も与えてくれる。本質的には演奏者へ緊張を与えるために聴いているわけではないのだと思う。だから、緊張をする必要なんかない。自分でいることだ。


2018年7月28日(土) ミニ・コンサート(緑ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリアのピアノ伴奏者として出演

 今回は調律されたピアノで演奏した。調律されたピアノは施設でも評判らしい。ぼよんぼよんタッチはまだ少し残っていた。歌曲のソロがあるため、前の日にリハーサルをした。

「朝の歌」(歌劇・ザザより) レオンカヴァルロ作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 ゆっくり演奏した。フルートは呼吸を長くしなければならなかったので大変だったかもしれない。

「浜辺の歌」 成田為三作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 施設長が入り、聴衆とともに歌った。やはり、歌声というのは感情を動かす力がある。

「舟歌」(歌劇・ホフマン物語より) オッフェンバック作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 ピアノのタッチに慣れてきていい感じに弾けた。

「夏は来ぬ」 小山作之助作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 利用者さんたちが歌うのがよく聞こえた。歌の伴奏譜だったらもっと十分歌えたかもしれない。歌い足りなかったのではという感じ。

「さとうきび畑」 寺島尚彦作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 利用者さんたちが歌うのがよく聞こえた。すべての曲の中でこの曲が一番歌えていたのではないだろうか。

「カッコーワルツ」 ヨナッソン作曲 ピアノソロ

 ノリがいい曲でコンサート半ばのブレイクな感じになった。

「ロングロングアゴー」 アイルランド民謡 フルートとピアノ(伴奏)

 アイルランド民謡っていいなぁとつくづく思う。シンプルなのでタッチやアーティキュレーションを頻繁に変えて演奏した。

「夕焼け小焼け」 草川信作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 いい曲だ。何か懐かしさを感じる。

「見上げてごらん夜の星を」 いずみたく作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 利用者さんたちとフルート奏者の間で選択するテンポに差を感じた。伴奏は利用者さんたちのテンポに合わせた。

「上を向いて歩こう」 フルートとピアノ(伴奏)

 アップテンポで演奏した。速かったかも。

「夏の思い出」 中田喜直作曲 歌とピアノ(伴奏)

 合唱をやっている施設長のソロ。利用者さんたちも一緒に歌った。歌っていいなと感じた。

「赤とんぼ」 山田耕筰作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 これもいい曲で懐かしい。日本歌曲っていいなぁとつくづく感じた。


2018年4月1日(日) コープこやぎの保育園第2回入園式(保育園2階保育室)


ミュージック・フォリアのピアノ伴奏者として出演

「さくらさくら」 日本古謡 フルートとピアノ(伴奏)

 ピアノの感触や鳴り方に慣れるのに丁度良かった。

「愛のあいさつ」 エルガー作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 穏やかに弾いても美しいが、子どもたちが聴いていると思えばもう少しテンポを上げてもよかった。

「かっこうワルツ」 Johan Emanuel Jonasson作曲 (ピアノソロ)

 演奏の仕方としては少し子どもになったつもりで元気よく弾いた。そういう曲なのでいいかなと思った。

「春の小川」 岡野貞一作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 ピアノのメロディーラインを強調しすぎてフルートが混乱したかもしれない。


2018年2月17日(土) 第42回 萩音会音楽祭2日目(宮城教育大学講堂)

ピアノソロ

カプースチン作曲 8つの演奏会用エチュード Op.40 第3番 トッカティーナ

 リハーサル時に譜めくりを頼み演奏した。そこでわかったことだが、この曲は譜めくりとのタイミング合わせが結構難しい。少なくとも楽譜をめくる前後の辺りは暗譜しておかないとミスタッチが起こり、また拍を落とすことまであることを体験した。私は演奏会に暗譜は不要という立場だが、今回の曲のようなノンストップでハイテンポの曲においては暗譜の必要性がありそうだと思った。
 オリジナルが四分音符132の指定であるが、その速さで演奏できるテクニックを備えておらず、今回は四分音符118くらい(たぶんそのくらい)での演奏となったと思う。それでもミス多発なのであるからこのエチュードは相当に難しいと思う。


2018年1月6日(土) 新春ミニ・コンサート(桜ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリアのピアノ伴奏者として出演。今回で5年目(5回目)となります。このようなボランティア出演を続けていて今回はとてもうれしいことがありました。前の方に腰掛けていらっしゃった利用者様たちにいい時間を過ごせたと言われました。笑顔がうれしかったです。こんなふうに、自分の好きな音楽を通して人の心に触れられるって素敵なことだなと改めて思いました。


「愛のあいさつ」 エルガー作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「さくら さくら」 日本古謡 フルートとピアノ(伴奏)

「さくら さくら」 日本古謡 歌(利用者様たち)とピアノ(伴奏)

「早春賦」 中田章作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「早春賦」 中田章作曲 歌(利用者様たち)とピアノ(伴奏)

「白い恋人たち」 フランシス:レイ作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「花の街」 團伊玖磨作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「花の街」 團伊玖磨作曲 歌(職員さんたち)とピアノ(伴奏)

「春の日の花と輝く」 アイルランド民謡 フルートとピアノ(伴奏)

「春の海」 宮城道雄作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「ふるさと」 岡野貞一作曲 歌(利用者様たち)とピアノ(伴奏)

 ※アンコールに「春の海」「愛のあいさつ」を演奏


2017年10月1日(日) 地下鉄駅コンサート(地下鉄旭ヶ丘駅)

 ヤマハのC3とのことだったがレスポンスのいいかなり弾きやすいピアノだった。ストリートジャズフェスティバルで弾いたことがある電力ビルグリーンプラザよりも駅構内というのはかなりストリートな気がした。スタッフさんたちも親切だった。外は少し風があったが、クリアーファイルに入れた楽譜が動くことはなかった。

「子供の領分」より「小さな羊飼い」 ドビュッシー作曲

 弾きやすいピアノなので細かい音がよく出た。

「ベルガマスク組曲」より「月の光」 ドビュッシー作曲

 出だしはかなりゆっくり始めた。最後がインテンポくらいだろうか。

「夢(夢想)」 ドビュッシー作曲

 左右の手で一つのメロディーラインを弾くところがぎこちなかったと思う。シンプルな曲だけどこの曲は難曲かも。

「前奏曲集第一巻」より「亜麻色の髪の乙女」 ドビュッシー作曲

 練習時には自由に生き生きとテンポを揺らして弾けていたのだが、聴衆がいると守りに入ってそれほど揺らさない自分がいた。悔しい。

「前奏曲集第一巻」より「沈める寺」 ドビュッシー作曲

 不思議なことに練習しているときよりもうまく弾けたかもしれない。ピアノの違いだろうか。

「鏡」より「悲しい鳥たち」 ラヴェル作曲

 やはり、このグランドピアノは弾きやすい。この曲も練習しているときよりうまく弾けたかもしれない。

「8つの演奏会用練習曲」より「第1番 前奏曲」 カプースチン作曲

 応募の時に用意した曲しか弾けないと聞いていたが、今日、スタッフさんにプログラム以外の曲も弾いてもいいと言われた。そのため、一応コンサートが始まる前に近くのお店で急遽楽譜をコピーしてきて用意しておいた。「練習途中の曲なので途中までですが」と聴衆に伝え、前半部を譜めくりがいらないように並べて演奏した。調子に乗ってしまい、まだ完成していないのにインテンポに近く大胆に入ってしまった。そのため、だんだんと指が回らなくなり尻すぼみな感じになった。この曲を完成させてきちん披露したい。


2017年7月28日(金) ミニ・コンサート(緑ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリアのピアノ伴奏者として出演

 昨年度の反省からアップライトピアノの後ろの窓を閉め、ピアノカバー(布)もすべて取り外し、音がより響くようにした。アップライトピアノの上面の蓋もオープンにすることでさらに響かせることはできるが楽譜の置き場がなくなるのでそれはしなかった。昨年度と同じく、低音部において、消音ペダルが多少ひっかかっているのか音がスタッカート気味にしか鳴らない部分があったが、ボヨンッと面白く響く楽器と考えて楽しんだ。
 聴衆の方々が歌っている場合、フルートのテンポではなく聴衆のテンポにより合わせるようにした。歌では曲の始まりのテンポよりも終わりのテンポが幾分速まった。

「花の街」 團伊玖磨作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 聴衆が歌うのがよく聞こえた。一体感があってこういうのは好き。

「歌劇・ザザ」より「朝の歌」 レオンカヴァルロ作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 オリジナルテンポだと伴奏が結構テクニカルになるのでゆっくりめに弾いた。

「夏は来ぬ」 小山作之助作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 伴奏型がシンプル。私としてはアレンジがもっとあったほうが好き。

「さとうきび畑」 寺島尚彦作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 聴衆が歌うのがよく聞こえた。この曲はこんなに有名なのか。

「グリーン・スリーブス変奏曲」 フルーリー作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 伴奏は単純でフルートが変奏で変わっていくのでフルート頼みだった。

「歌劇・ホフマン物語」より「舟歌」 オッフェンバック作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 美しく仕上がった。残念なのはピアノのコンディション。スタッカートにしたくないのにピアノのコンディションで自動的にスタッカートになってしまう音がこの曲では多くあった。

「七つの子 変奏曲」 本居長世原曲 林光編曲 フルートとピアノ(伴奏)

 最終の変奏でフルートとピアノの間にずれが生じた。

「見上げてごらん夜の星を」 いずみたく作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 ピアノ伴奏がかなりうまくいった。ピアノのコンディションにおけるスタッカート領域をあまり使わない曲だったのかもしれない。

「浜辺の歌」 成田為三作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 施設長が入り、聴衆とともに歌った。やはり、こういう一体感は好き。

「夏の思い出」 中田喜直作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 同じく、施設長が入り、聴衆とともに歌った。今回の新しいところである。

「ダニーボーイ」 アイルランド民謡 フルートとピアノ(伴奏)

 アンコール曲。弾きなれた曲なので余裕を持って演奏できた。このように、アンコール曲は弾きなれた曲をチョイスするのがいいのかもしれない。


2017年5月18日(木) 長命大学(長命ヶ丘市民センター会議室)

ピアノソロ

「森の情景」より「森の入口」 シューマン作曲

「森の情景」より「寂しい花」 シューマン作曲

 長命大学の初回の講座内で演奏した。緑があふれる季節となり、この曲が良いかと思って選んだ。組曲はまだまだ続くが、講座も続く、人生も続く。リハーサルなしでピアノのコンディションも不明、椅子の高さ合わせも無し、講演が押していたため焦ってしまいメガネもかけ忘れたという状態だったが意外とうまくいった。演奏する機会が増えて場慣れしたのかもしれない。100人弱くらいの人たちがいたと思われる。



2017年4月1日(土) コープこやぎの保育園第1回入園式(保育園2階保育室)

ピアノソロ

「Some Day My Prince Will Come」 Frank Churchill作曲

 雨の日だったからかピアノの鍵盤の感触や鳴りが前回と異なっているように感じた。前回のように鳴りすぎず、どちらかというと篭った感じがしたので、しっとりたした曲の演奏はしやすかった。

「海のおかあさん」 久石譲作曲

 同じく、しっとりとした曲なので演奏しやすかった。後半、左側(左手のそば)に小さい子どもが立って大接近していて気になった。鍵盤が気になったのかなぁ、手が動いているのが気になったのかなぁ。とにかく、コンサートではなかなか起こらない面白いプレッシャーだった。

「かっこうワルツ」 Johan Emanuel Jonasson作曲

 これは一部の子どものお気に入りで、リハーサルのとき「カッコー、カッコー」と子どもが歌っていた。カッコーのところのメロディーを弾きたいようで教えたりもしていた。本番、問題なく終えた。

「子供の情景」より「トロイメライ」 シューマン作曲

 ゆったりとした曲で正統派のクラシック、子どもたちは聴いていられるのだろうか、と思いながら弾いていた。この曲だったか、はっきりと覚えていないが、演奏中に子どもが右側(右手のそば)にやってきて、ピアノの高音部の鍵盤をちょんちょんと触っていた。コンサートでは体験できない面白さだ。たどたどしく歩く、まだ幼い子どもで、そういう子がピアノに興味を持って触れそうとする、そういう姿が見れたことがうれしかった。


2017年3月30日(木) コープこやぎの保育園開所式(保育園2階保育室)

ミュージック・フォリアのピアノ伴奏者として出演

「愛のあいさつ」 エルガー作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 ピアノのタッチや響きに慣れない一曲目としてはうまくいったほうだと思う。メガネをかけ忘れてしまい、音符がきちんと見えるか心配だったが問題なかった。

「ドリー組曲」より「子守歌」 フォーレ作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 ここでメガネを装着した。出だしは弱音ペダルを使用した。後半はメロディーがフルートとの輪唱のようになるのでそこを意識して弾いた。伴奏(例えば左手で演奏する部分)はフルートに合わせ、メロディー部(右手で演奏する部分)はポリフォニーとしてフルートとは独立して、という弾き分けまではできなかった。

「SOMEONE TO WATCH OVER ME」 G.Gershwin作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 途中でテンポと拍が変わる曲である。なかなか楽しかった。

「When You Wish Upon A Star」 Leigh Harline作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 ピアノの伴奏がかなり技巧的であり、多少ミスタッチが出た。昨晩、右手中指の指先をぶつけて爪との間に出血してしまい痛みがあったので無意識的にそれをかばう演奏をしてしまったのかもしれない。小さな怪我でも演奏に影響を与えるのだろう。


2017年2月19日(日) 第109回仙台シューマン協会コンサート(仙台市戦災復興記念館記念ホール) 入場料2000円

ピアノソロ

ドビュッシー作曲 「子供の領分」より 小さな羊飼い

リハーサル時よりもピアノの反応が良く弾きやすかった。調律師さんによるとリハーサルで他の出演者を含め3時間ほどピアノを鳴らしているので音が響くようになっているのではとのことだった。ピアノもバイクのように暖機運転が必要なのかなぁと思った。この曲でウォーミングアップできた。

ドビュッシー作曲 夢(夢想)

自宅や出先での練習、リハーサルでは譜めくりのミスはほとんど起こらなかったのだが本番では起こった。やはり、環境が違う場合、意識はしていなくても指先の動きがぎこちなくなっていたりするのだろうかと思った。フォルテをそれなりに強く弾いた。キーンと響くようなピアノではないと感じたので。基本的にこのホールのピアノは音が丸いと思う。

ドビュッシー作曲 「前奏曲集第一巻」より 亜麻色の髪の乙女

前の曲の譜めくり事件で多少乱れが生じたので落ち着くように心がけた。今日のコンサート本番前に、ある先生から「2,3箇所間違ったって別にいいから楽しんで弾きなさいよ。緊張したり焦っているのはお客さんに伝わるから、それが一番よくない」と言われたことを思い出していた。基本的には落ち着きが多かったが、時折、間違ったらという不安は生じた。人というのは意識で制御が可能な存在ではないのだなと思った。

ドビュッシー作曲 「前奏曲集第一巻」より 沈める寺

 大分ゆっくりと弾いた。落ち着こうという決意からである。譜めくりは成功。慌てることもなかった。ゆっくり弾けば譜めくりの成功率は高い。最期の和音でEの音をわざと響かせた。これはメジャーの明るさを出すため。その後、ペダルを3度ほど踏み替え、自分が重要度が低いと考えている音から段階的に消していき、Eの音を残して終わった。


2017年2月9日(木) 第41回 萩音会音楽祭1日目(宮城教育大学萩朋会館2F大集会室)

ピアノソロ

ラヴェル作曲 「鏡」より悲しい鳥たち

 出だしと比較して後半がこじんまりとしてしまった。おそらく、パッセージでテンポが速くなりすぎたのだろう。もう少しゆっくりのほうが立体的な広がりがある。また、ソフトペダルの使い方についてリハーサル時にはパッセージのみ使用するのが最適と判断したにも関わらず本番ではパッセージ後もソフトペダルを踏みっぱなしだった。それも曲の終結部の響きの広がりを減らした原因だろう。
 今回は例年と違い会場がホールではないので違和感を感じていた。蛍光灯照明、通常の部屋に近い。場所というのは大きいと思う。広いホール、天井の高いホールであるほど音を遠くまで届けようという意志を自然と生み、ピアニストを助けているのかもしれない。


2017年1月6日(金) 新春ミニ・コンサート(桜ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリアのピアノ伴奏者として出演

「さくら さくら」 日本古謡 フルートとピアノ(伴奏)

 出だしにフルートとピアノの間に1拍ほどのずれが生じた。レシタティーボによる。すぐに拍を修正した。

「春の小川」 岡野貞一作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 ピアノの音がのってきてメリハリが表現できたと思う。変奏曲。

「この道」 山田耕筰作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 聴衆が歌えたので良かった。

「夏は来ぬ」 小山作之助作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 さらっと流れすぎた気がする。朗々といけないものだろうか。

「見上げてごらん夜の星を」 いずみたく作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 美しく仕上がったと思う。洒落た和音が多用されている曲。

「赤とんぼ」 山田耕筰作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 美しく仕上がったと思う。聴衆がもっと歌いたかったかも。途中から器楽用の編曲で歌いづらかったと思う。

「夕焼け小焼け」 草川信作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 テンポが速くなりすぎた。あっという間に終わってしまうし、もっと味わいたかった。

「白い恋人たち」 フランシス:レイ作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 ゆっくりと落ち着いて演奏できた。

「春の海」 宮城道雄作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 これは毎年悩まされる難曲。今回は掛け合いも成功したし、繰り返しの際は伴奏のタッチを変えたり工夫ができた。場数のおかげだろう。

「花の街」 團伊玖磨作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 聴衆の方の歌があまりでなかった。思ったより知られていないのかも。

 ※アンコールに「花の街」を覚えたいから歌ってくださいと言われた。ここで弾き語りができたら最高だったなぁ。

 ※ピアノの音色が(他の人が弾いた場合と)全然違うと言われた。私は音色にこだわるタイプなのでこれはうれしい褒め言葉だった。


2016年12月18日(日) KOSMA主催 アマチュアピアノ・声楽コンクール(カワイ4階ホール)

声楽

星野富弘作詞 なかにしあかね作曲 星野富弘の詩による歌曲集 「ひとつの花が咲くように」より「愛されている」

 声楽コンクールへエントリーしました。声楽のコンクールに出るのは二度目です。二年前にチャレンジした一度目は同じ曲を自分で弾き語りで(移調演奏)歌いました。結果は「銅賞」でした。悔しかったので、今回は誰かに伴奏してもらい、立って歌えばもっと歌えると思い、公式伴奏者にピアノ伴奏をお願いし、かつ、原調で歌いました。立って歌えば最高音まで声が出ます。ですから前回のような移調の必要はありません。伴奏合わせ(初対面)をしていて、立ってこうやって歌うのは気持ちいいなぁと思い、また、弾き語りよりうまくいくことは確認しました。本番では伴奏合わせの時ほどではありませんでしたが、弾き語りするよりはよく歌えたと思います。しかしながら、今回も「銅賞」となりました。やはり、自分は声楽家の発声にはなりきらなかったのだと思います。響くホールであれば声量がもう少しカバーできたかな、と思います。とにかく、やり方を変えても賞というものについては違いが生じなかったため、声楽は私には向かない、より限定すれば、声楽についてはこのコンクールは私には向かないと判断しました。柔らかい声だったとか、高い声がきれいだったとか、また情緒面について審査員の先生方やコンクール参加者たちからコメントをいただきました。これは自分の良い点なのだと思います。おそらく足りなかったのは声楽としてのテクニックや声量でしょう。今から声楽のレッスンにかけるお金と時間を私は持っていませんので、今の状態のまま、マイクが利用できる歌の世界で歌っていこうと思います。


2016年9月10日(土) 定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台(電力ビルグリーンプラザ)

 トップバッターでした。30分前からリハーサルができるとの予定だったがピアノの調律の時間が押し、さらにAの音の演奏のために5分前にはMCを開始するとのことで、セッティングの時間がほとんど取れなかった。おそらく5分くらいか。そのため、椅子の選択のミス(最低の高さにしてもまだ私には高い)、マイクスタンドの高さが邪魔になり譜面台の楽譜が隠れてしまい見えなくなることに演奏中に気づき、そのまま続けるしかなかった。自分としては演奏が思うようにできず30点くらいのできだったと思う。仕方がないのでミスはトークでカバーしようとやってみた。ちなみに朝にくしゃみ連発で風邪声、トークの声が鼻声だった。この悔しさを糧に次の演奏機会の力にします。


ピアノソロ

倉島研作曲 「追悼のA」

 今回はトップバッターなのでAの音を鳴らすため、簡単な作曲(即興のためのモチーフ、曲の構造作り)を行った。不安感、緊張感を表現するために増8度、減8度のモチーフを使用した。構成は初めは単音のA(442Hz)から、途中はモチーフを使用、最後は和音のA メジャーで明るくし、その和音が鳴っている間に鍵盤から一つずつ指を離して行き単音のA(442Hz)の響きのみを残すというものであった。50秒〜1分で終わるように作曲したが、スタッフが示した開始と終わりの間隔は1分15秒ほどだったと思う。時間が余って困ってしまい、意図したものではない単音や和音を余分に鳴らした。作曲の当初に意図した効果を出すことができず残念だった。

ドビュッシー作曲 「亜麻色の髪のおとめ」

 調律をした直後に演奏できた。つまりピアノはベストな状態。それなのに、音色や和音のコントロールがうまくできなかった。音響が一度電子回路を通っていたからだろうか。別の可能性としては椅子が高いことが原因で慣れない体の使い方になっていたことが考えられる。例えば、上から押すタッチ(体重が少しかかってしまう)になっていた可能性がある。全体としてドビュッシーにしては堅い音になってしまったと思う。

すぎやまこういち作曲 ゲーム音楽「ドラゴンクエスト」より

              冒険の旅→広野を行く→竜王→そして伝説へ

 前半は前の曲と同様に音色と和音に違和感があった。後半は比較的よく弾けたと思う。竜王のあとに拍手が出た。終止がわかりやすい曲だったからだろうか。


ピアノ弾き語り

武満徹作詞作曲 「小さな空」
※1番はES-Dur(原調)、2番をF-Dur(半音上げ)で演奏。コード伴奏

 コード伴奏だと歌に集中できる。2番を半音上げたことで自分の気分を高めることができた。

星野富弘作詩 なかにしあかね作曲 「ひとつの花が咲くように」より「声」
 
 As-DurがH-Durへ移調した直後のメロディーの音がとれずうまく歌えなかった。ここの切り替わりは音感が良い人じゃないと難しいかも。伴奏が難解だが、歌う部分でマイクのところから口を離さなければいいので、歌がない伴奏部ではマイクから大胆に離れて体を右側へ動かして弾き、歌うときにはマイクのところ(真ん中)へ戻るようにした。意外にも最高音のgisの声が出た。音響さんが高い音を増幅してくれたのかな。

二階堂和美作詞作曲 アニメ「かぐや姫の物語」より「いのちの記憶」(最初から途中まで)
※B-Dur(原調)の伴奏譜をEs-Dur(完全五度下)へ移調して伴奏

 途中で、弾き歌いのためのマイクスタンドの棒で楽譜が見えない場所があって困った。なんとか歌は続けることができた。

ピアノソロ

二階堂和美作詞作曲 アニメ「かぐや姫の物語」より「いのちの記憶」(途中から終わりまで)
※B-Dur(原調)

 弾き語りの途中からピアノソロに切り替えた。こちらは楽譜どおり原調で演奏した。最後のクライマックスのところで、時間の都合上一部カットした部分を見間違え、それがミスへつながった。マイクスタンドの棒で楽譜が見えない場合が出てくることが前の演奏で分かったので、それに警戒し注意力を奪われていたのかもしれない。

藤原基央作詞作曲 映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」主題歌 「花の名」

 前の曲の最後の部分のミスによる動揺からテンポが速くなった。

すぎやまこういち作曲 ゲーム音楽「ドラゴンクエスト」より「ほこら」

 この曲はa-mollであり、今回、トップバッターとしてAの音を担当したこともあり、Aで終わることを意図した。「ほこら」を弾き終わった直後にAの音を一回余分に鳴らした。みなさんが気づいたかどうかはわからない。


☆毎年プログラムをスタッフデスクに50部くらい置いてもらってきたが、20部あれば足りる程度しかこれまで出たことはなかった。プログラムを刷ってきて余ったときはとても悲しいので、今回は20部のみ用意した。もっと受け取ってもらえるように「プログラム」と書いた黄色の三角札?を用意した。今回は、プログラムが用意してあることをスタッフが聴衆へ告げてくれたので20部があっという間になくなった。スタッフの力はすごいなぁと思った。プログラムが欲しかったのに受け取ることができなかった方々、すみませんでした。


2016年7月29日(金) ミニ・コンサート(緑ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリアのピアノ伴奏者として出演

 アップライトピアノの音が響かないが、後ろの窓が開いていること、その向こうにはアパートなど民家があることを考慮し、ピアノカバー(布)を前面のみ取り外した状態で弾くことにした。音楽としてより効果をあげるために、カバーを完全に取り外し、アップライトピアノの上面の蓋もオープンするなどして、音量を上げ、ピアノの響きをもっと広げたかったという気持ちもあった。ただ、今回はピアノソロはなく、主役であるフルートの音は遠くまで響いていたので問題はないと考えた。低音部において、消音ペダルが多少ひっかかっているのか音がスタッカート気味にしか鳴らない部分があり、これはきつなと初めは思っていたが、弾いているうちにこれもここで会えたピアノの個性だろうと、だんだん気にならなくなった。
 聴衆の方々も歌える曲があり、歌声が聴こえるため、そちらのテンポに合わせるか、フルートのテンポに合わせるかの判断が必要になった。基本的に歌声のテンポに合わせ、歌声が少なくなったり、歌声がなくなる間奏等の部分ではフルートのテンポに合わせた。純粋な器楽曲、海外の曲で歌えない曲の場合はフルートのテンポに全面的に合わせた。
 フレンドリーな聴衆で楽しかった。コンサートを終えてその場を離れるときには手の振り合いなど。

「口笛吹きと犬」 プライアー作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 過去何度か弾いている曲だが今回は非常にうまくいった。フルートのフェルマータとそれにつづくパッセージで拍子の進行が止まる部分が何度も出現する曲だが、フルート奏者と息を合わせることができた。伴奏合わせの練習量が多かったから可能になったのだと思う。

「夏は来ぬ」 小山作之助作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「さとうきび畑」 寺島尚彦作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「花の街」 團伊玖磨作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「ダニーボーイ」 アイルランド民謡 フルートとピアノ(伴奏)

「カタリカタリ」 カルディロ作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 楽譜にはないリピートを行った。フルート奏者の要望により、繰り返し時には特定の音を伸ばしたり、テンポを極端に落としたり、遊びを入れた。

「フニクリ・フニクラ」 デンザ作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 テンポが速めで同じような音型がずっと続くため、楽譜を見ていると今どの部分か分からなくなりがちな曲。落ちることなくなんとか伴奏ができた。

「見上げてごらん夜の星を」 いずみたく作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 私はこの曲が好きなので、また、ピアノ伴奏がメロディーを弾くこともあって、もっとピアノが響けばなぁという気持ちになった。

「浜辺の歌」 成田為三作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「夏の思い出」 中田喜直作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 休符を生かすためにもピアノに響いて欲しかった。響いていないと無音の空間ができたときの美しさも減る気がする。

「星に願いを」 Leigh Harline作曲 フルートとピアノ(伴奏)

 ジャズアレンジ。フルート奏者も私も比較的自由なテンポで弾いた。テンポの伸び縮みが二人で違うという感じ。そのため、厳密には両者が合っていない部分も多かった。しかしながら、ずれ感が意外と面白かった。もちろん、曲を通して全てがずれていたらそれは「ずれ感」ではなく完全にずれているのであって、それを避けるために要所要所は合わせてある。


2016年2月13日(土) 第40回 萩音会音楽祭2日目(宮城教育大学講堂)

ピアノソロ

ドビュッシー作曲 《前奏曲集 第1巻より》 「沈める寺」

 リハーサルの時のピアノの感触や響きから自分との間で可能な表現を見極め、本番での演奏はリハーサル時から意識的に変更した。音の強弱も楽譜の指示から大きく異なる部分もできた。自分の能力やそのピアノとの相性で、ある表現方法が難しいなら別の表現をするという自分としては新しい試みだった。
 曲のテンポはかなり遅め。自分の気持ちが安定していて落ち着いており緊張は少なかった。ミスタッチもあったがそこに集中力を取られるのはもったいないので、ミスのあとすぐにそのことは忘れた。
 今回はあとから分かったことだが、小学校の講師をやっていたときの生徒がきていた。聴いていてくれたらしい。うれしい。


2016年1月6日(水) 新春ミニ・コンサート(桜ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリアのピアノ伴奏者として出演

「口笛吹きと犬」 プライアー作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「花の街」 團伊玖磨作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「白い恋人たち」 フルートとピアノ(伴奏)

「ダニーボーイ」 アイルランド民謡 フルートとピアノ(伴奏)

「Brian Boru's March」 フルートとピアノ(伴奏)

「こどもの領分」より「小さい羊飼い」 ドビュッシー作曲 (ピアノソロ)

「荒城の月」 フルートとピアノ(伴奏)

「春の小川」 フルートとピアノ(伴奏)

「上を向いて歩こう」 フルートとピアノ(伴奏)

「さくらさくら」 フルートとピアノ(伴奏)

「春の海」 フルートとピアノ(伴奏)


2015年12月19日(土) ピアノとフルートの演奏と共に音楽を楽しもう!(郡山市 ミューカルがくと館 小ホール)

 ミュージック・フォリアのメンバーとして、あるNPO法人のクリスマス会の中で音楽活動を行いました。コンサートとしての音楽、およびBGMとしての音楽、合唱の伴奏としての音楽です。主にフルートの伴奏、あとはピアノソロです。
 今年の定禅寺ストリートジャズフェスティバルで私のコンサートを聴いてくださった方から「弾き語りが聴きたい」というお言葉をいただきました。ただ、今回、弾き語りの準備はしておらずお断りをしてしまいました。その背景としては、持ち合わせていたのが現在練習中の、武満徹さんの「小さな空」のコード譜のみだったこと。今回、マイクはあったもののスピーカーが拡声器としての機能しか持っていないもので、マイクスタンドもない状態だったというのがあります。それを言い訳にしてしまいました。PAさんまでついたジャズフェスの時と異なり、また、あの時の弾き語りの練習量よりはるかに練習量が少ない段階で「小さな空」をこの環境で歌って、同じように心地よく感じてもらえるという自信がなかったのです。リクエストしてくださった方は、「ジャズフェスのときに感動して泣いている人がいたんだよ〜!!」と周りに説明したため、さらにプレッシャーでした。今日は勇気がなかったです。


2015年9月13日(日) 定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台(電力ビルグリーンプラザ)

ピアノソロ

ドビュッシー作曲 「こどもの領分」より「小さな羊飼い」

 ピアノがいいタッチ。この曲と相性が良いのでは。

Pietro Mascagni作曲 「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「間奏曲」

 弾いていて音響が気になった。強めに音を出すと痛く響きそうな気がした。だから、こう出したかったけど弱めにしたほうがいいかも、とか意図性が増えてしまった。PAさんが色々調整しようとしてくれていたのかもしれない。それに対して、こちらがタッチや音量を変えてしまうと、PAさんも混乱するだろう。PAさん絶対信頼が正解だったのかも。

Lee Ji Soo作曲 菊池美奈子編曲 韓国ドラマ「冬のソナタ」より「初めて」

 クライマックスとなるところでミスをしてしまったので残念。あそこはちゃんと弾きたかった。

久石譲作曲 「天空の城ラピュタ」より「Innocent」

 小さい音、静かなタッチはPAさんのおかげでよく聴こえる。オクターブのところで強くいきたかったが、音量がどうなるか心配だったのでどっちつかずになってしまったかもしれない。

Frank Churchil作曲 国府弘子編曲 「白雪姫」より「いつか王子様が」

 シンプルなジャズへの編曲。ほぼすべてを落ち着いて弾けるので編曲者の国府さんに感謝です。

植松伸夫作曲 「ファイナルファンタジー[」より「Love Grows」

 プログラムには無かった曲。最後に演奏した。バイエルが弾ける人なら弾けるくらいの曲だが、この曲、好き。ファイナルファンタジーは大好きなゲーム。


ピアノ弾き語り

荒井由実作詞作曲 「卒業写真」
※F-durによるコード伴奏

 コードによる伴奏はコードを押さえていく程度。そのため、歌に集中できた。

アイルランド民謡 久保祐子編曲(フルート用伴奏譜) なかにし礼訳詞 「ダニーボーイ」
※長二度上(D-dur)で移調演奏

 譜面とは異なる調で伴奏していて、歌っていてこれは危ないかなと感じた。二番まで歌うつもりだったのだが、ミスに対する怖れから一番のみで曲を終止した。

星野富弘作詩 なかにしあかね作曲 「ひとつの花が咲くように」より「愛されている」
※短二度下(E-dur)で移調演奏

 伴奏が時々難しい曲。ピアノの高音域に手がいくとマイクと口の距離が一定に保てなくなる。この曲は以前マイク無しで人前で歌ったことがある。自分に声量が無いのは自覚しているので、今後は誰かに伴奏してもらって歌に集中したほうがいいと思った。

Edward Kleban作詞 Marvin Hamlisch作曲 ミュージカル「コーラスライン」より「What I Did For Love」

 プログラムには無かった曲。以前、劇団四季さんの歌詞をかりて人前で歌ったことがある。今回は英語のままで歌った。これを歌おうと思って楽譜を出したのが昨日。一度は人前で歌ったことがあるとはいえ、前日に出して練習したのでは遅いようだ。


2015年7月25日(土) たなばたコンサート(東北大学病院 外来診療棟A 1F 待合ホール)

国府弘子編曲 「ドレミファソラシド」

 「指の練習にドレミファソラシド、ドシラソファミレド弾いてから始めま〜す!」と言って弾き始めた。出だしはホントにドレミ〜とシンプルな音階なので、本当に練習を始めたぞ、と思った聴衆の方もいたでしょうか。簡単な旋律に対して色々な和音をつけていくというジャズのやり方を始めに示してみました。

国府弘子編曲 「きらきら星」

 元気のいい「きらきら星」ではなく、ゆっくりとした、まったり系。静かに穏やかに弾きました。今日のグランドピアノ、結構いいタッチ。

国府弘子編曲 「いつか王子様が」

 これもゆっくり、まったり系。今日はのどかに行きましょうという感じでした。プログラムにも「気楽にゆっくりとが好きです。」と書きましたし、いいですね。


 今日は体調が悪かったので、自分の出番が終わってから会場をあとにしました。ジャズフェスは体調万全で臨みたいです。


2015年3月6日(金) 音楽を楽しもう!(郡山市 ミューカルがくと館 小ホール)

 ミュージック・フォリアのメンバーとして、あるNPO法人の集まりで音楽活動を行いました。内容は90分の音楽活動です。聴く活動、歌う活動、作る活動を自由に行いました。通常のコンサートのようにフルートとピアノ、ピアノソロもしましたが、音楽療法で学んだ手法を用いて、参加者のみなさまと歌、替え歌、振り付け、即興演奏もやりました。この自由な活動については保育士のスタッフがいて助かりました。自由な音楽遊びに慣れているのでしょう。フォローが上手でした。まるで、音楽療法のコ・セラピストがついていてくれているようでした。人と力は大事だな、と感じるところです。


2015年2月28日(土) ひなまつりコンサート(東北大学病院 外来診療棟A 1階 待合ホール)


アイルランド民謡 「ダニーボーイ」 ヴァイオリンとピアノ(伴奏)

 プログラムには載っていないご挨拶演奏という形をとった。ヴァイオリンを弾いてくれた方がピアノが私より上手な女性で、ヴァイオリンを弾くのにピアノ伴奏の楽譜をそのまま見て演奏していた。ピアノの動きがわかるからやりやすいようだ。こういうところから考えるとヴァイオリンに私が合わせたという面ももちろんあるが、ヴァイオリンがピアノに合わせたという面も十分ある。それが可能だからだ。
 今回の伴奏は音のミスは少なかったが音量が大きすぎなかったのかが気になる。リハーサルのときは、他にお琴を演奏している人が居たりで、ひっそり静かな音を鳴らして合わせ、これならヴァイオリンの音の邪魔にならないだろうと思っていたのだが、本番では幾分音量を増やしてしまった。それは虚栄心からかもしれない。それがヴァイオリンの音の邪魔をしていなかったかが気になる。
 主観的にはヴァイオリンの音がきれいで心地よかった。


2015年2月13日(金) 萩音祭1日目(宮城教育大学講堂)

ピアノソロ

ショパン作曲 「ノクターン嬰ハ短調<遺作>」

 リハーサルの時の感じから、こう弾いたほうがいいなと覚えた感覚で出だしを弾いたら変になった。そこで気づいたのだが、リハーサルの時のピアノと本番のピアノは違うピアノだったのである。これはなかなか面白い。
 相手がこう出るタイプだから自分はこう出ようと決めてかかったら相手の出方が違った、という人間関係のようだった。リハーサルによって先入観ができることもあるんだなぁと初体験。
 さて、演奏はといえば、ピアノが違うことがわかったので感覚でピアノと対話。さぐり合い。ふむふむ。ペダルがききすぎる感じはするが高音域は響くじゃないか。リハーサルの時はペダルはここまできかない、高音が響かないピアノだった。人間と同じで長所があれば短所もあるものだ。不思議。
 もともと私のピアノのテクニックはたいしたことないのでミスを許容して楽しく弾いた。今回は裏方をやっている学生さんたちがストーブを焚いてくれたり、サポートがうれしかったので心に余裕があったのかもしれない。ピアノの演奏って周りで支えてるスタッフさんの力によっても変化するんだろうな、と改めて実感。すべてが共同作業なんだ。


2015年1月7日(水) 新春ミニコンサート(桜ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリア(グループ名)のピアノ伴奏者として出演

「花の街」 フルートとピアノ(伴奏)

 利用者さんたちが少し歌ってくれた。スタッフさんや私たちも歌えばもっと歌に満ちるのかなぁと思った。この曲はフルートがずっとメロディーなので歌いやすいと思ったのだが惜しかった。

「さくらさくら」 フルートとピアノ(伴奏)

 フルートが途中から変奏になるので利用者さんたちが歌うのは大変だと思う。せめて雰囲気を感じてもらえたらうれしいな。

「この道」 フルートとピアノ(伴奏)

 この曲もフルートがずっとメロディー。拍子がよく変わる曲なので(?)、フルートが拍を飛ばして吹く場面があったり、でも、すぐにそれに合わせられたのでよかった。以前やっていた音楽療法では拍や小節が飛ぶのはよくあることだったので慣れているのかもしれない。ちなみに後ほどの話では、伴奏に信頼を置いているから拍を飛ばしたとわかっていても堂々と吹いていたとのこと。それはある意味うれしい。

「ダニーボーイ」 フルートとピアノ(伴奏)

 ジャズっぽい和音でできていてなかなか美しい。私はこれが好き。うまくいったと思う。この曲はスタッフさんからアンコールの要望がでた。

「ノクターン第20番 嬰ハ短調」 ショパン作曲 ピアノソロ

 アップライトピアノで演奏したことからすれば、トリルや繊細な音についてはうまくいったと思う。曲の終わりの細かいパッセージの出来はピアノのせいではなく自分の指がまだ未熟なせい。もっと練習が必要。

「もののけ姫」(リピート部なし) 久石譲作曲 ピアノソロ 

 お孫さんたちと一緒にアニメ映画を見ていたりで利用者さんたちも聴いたことあるかな、と思っていたら、そうではないようだった。これも非常に静かな響きを使うのでホールの遠くまで音が届いたかが気になる。スタッフさんたちはこの曲を知っているから気に入ったらしくアンコールの要望がでた。

「さとうきび畑」 フルートとピアノ(伴奏)

 四拍子だが伴奏型がワルツっぽく打つので一瞬三拍子かと思う。そのせいかフルートの拍が飛んだ。でも、これも合わせることができたのでよかった。

「荒城の月」 フルートとピアノ(伴奏)

 曲の終わりの部分が練習のときよりうまく合ったと思う。

「春の海」 フルートとピアノ(伴奏)

 ピアノ伴奏がかなり難しい曲。これをコンサートの最後に持ってきたのは挑戦。フルートの掛け合いが面白い。利用者さんたちもよく知っている曲のようだった。利用者さんからアンコールの要望がでた。「終わりよければすべてよし」と言われるが、最後の曲で間違えられないというプレッシャーが少しあった。しかしながら、アンコールによる二回目は一回目よりうまくいった。


2014年11月3日(祝) KOSMA主催 アマチュアピアノ・声楽コンクール(カワイ4階ホール)

ピアノ弾き語り

星野富弘作詞 なかにしあかね作曲 星野富弘の詩による歌曲集 「ひとつの花が咲くように」より「愛されている」
※短二度下(E-durで) 移調演奏

 声楽コンクールへエントリーしました。声楽のコンクールに出るのは初めてでした。もともとは伴奏者をお願いして自分は歌だけに専念するつもりでしたが、この曲は私にはキーが高いので移調が必要だと判断しました。しかしながら、伴奏をしてもらうには移調譜が必要だと言われました。移調譜を書く、または音楽ソフトで作成する時間がもったいないので、私自身が移調して伴奏することにしました。私は元の楽譜を見ながらある程度練習すれば、移調して楽譜の音をすべて下げて弾けますので移調譜を作る必要はありません。
 さて、結果ですが、伴奏しながら歌っていて心地よかったです。それはたぶん、無理して大声を出さなかったからだと思います。私は声楽はほとんどやっていないので大きな声は出ません。無理に出せば、大きいだけで雑音になってしまいます。そうなるくらいなら、小さくても、近くの人だけに表情のある声を届けたほうがいいと考えています。無理がなく、自分そのままでいられましたから緊張はありませんでした。
 賞は参加賞ともいえる「銅賞」をいただきました。審査委員コメントでは、音響的にピアノの音がホールで響きすぎて歌のほうはマイクが必要なほどだったとのことでした。その通りでしょう。私の歌声はマイクが必要です。今後、クラシックではなく、マイクを使う弾き語り、ポップスのほうへ重点を移していきたいと思います。通常の声楽コンクールではありえない、声楽を弾き語りでやりのけたこともなかなか経験できない貴重な体験となりました。

ピアノソロ(ガラコンサートにて)

ラフマニノフ作曲 「前奏曲 作品3−2」

  私は前回のこのコンクールで、ピアノの演奏でこの曲で最高賞(宮城県知事賞)をいただいているため、ガラコンサートで演奏を依頼されていました。ただ、手違いでプログラムには記載されていませんでした。
 今回は偶然、ピアノ部門にエントリーした最後の演奏者がこのラフマニノフの「鐘」を演奏しました。私はガラコンサートの一番始めでしたから同じ曲が連続することになりました。これは私にとってかなりのプレッシャーになりました。容易に比較されます。愚かにも、前回、この曲で宮城県知事賞をいただいている手前、下手な演奏をして、県知事賞を取ったってあんなものかと思われることを怖れたのです。そのため、演奏しているときに自分自身でいられませんでした。演奏していて楽しくもありませんでした。
 私は音楽が好きなので、演奏していて楽しさを感じないことは少ないです。いつもは人前でさえ集中、没頭してしまって楽しいのにです。今回は音楽に集中、没頭できていませんでした。
 「ガラコンサート」というものが持つプレッシャーというものについて初めて体験できて勉強になりました。今回は失敗しましたが、今後、こういう機会があれば、今度は人との比較を気にせず自分自身のままでいれるようになろうと思います。


 今回、弾き語りとピアノソロを聴いてくださり、温かいメッセージをくれた方々に感謝します。励まされます。救われます。


2014年9月14日(日) 定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台(電力ビルグリーンプラザ)

ピアノソロ

 ドビュッシー作曲 「ベルガマスク組曲」より「月の光」 

ジャズフェス時の録音ファイルへのリンク(MP3、6.56MB)(無編集)

 昨年、ジャズフェス初出場で一番初めに弾いた曲。げんかつぎで今年もこれを一番初めに弾いた。今回はグランドピアノの音をマイクで拾ってスピーカーから出しているみたいだけど、それをなんとか感じ取ることができた。とても落ち着いて演奏できた。昨年とは違い、高速化しない月の光になったと思う。

 ドビュッシー作曲 「夢」 

ジャズフェス時の録音ファイルへのリンク(MP3、5.91MB)(無編集)

 ずっと前、友人が好きだと言っていた曲。今日はその友人が私の演奏を聴きに来てくれたのでこの曲を演奏した。

 麻枝准作曲 CLANNAD(クラナド)より「だんご大家族」

 ゲーム関係のサークルの後輩?友達?に教えてもらったアニメの曲。そのサークルで仲良くなった後輩が今日来ると言っていたので演奏した。

 植松伸夫作曲 ファイナルファンタジー[より「Love Grows」

 この曲は一番最後に演奏した。私はファイナルファンタジー好きだ。ゲーム音楽にもすばらしいものがあると思うので今回からはレパートリーに入れた。


ピアノ弾き語り(音声さんがいる状態で、マイク使用)

 MARVIN HAMLISCH作曲 ミュージカル「コーラスライン」より「WHAT I DID FOR LOVE」

 プロの音声さんが私の声の大きさによってリアルタイムでボリュームを変えてくれたり、とても恵まれた環境で歌った。音響設備も私が普段使うような小さな出力のバッテリ駆動アンプなんかではない。こういう経験は今日が初めてだった。
 私の持っているアンプではマイクに口をくっつけるくらいで歌わないと音が響かないが、今回は歌い始めた瞬間にマイクに口を近づける必要はないとすぐに分かった。音をよく拾う。そして大きい。無理に大きい声を出す必要がなかった。だから、自然に楽な気持ちで歌えた。歌っていて気持ちがよかった。これが音声さんの力か、と思った。


 堀下さゆり作詞・作曲 「NHKみんなのうた」より「カゼノトオリミチ」

 前の曲は2分半程度で、今回、弾き歌いで行けるかを判断するものだった。前の曲で音声さんが付くとここまで行けるということが分かったので弾き歌いを続けた。後から音声さんに聞いたのだが、この曲の作曲者、シンガーソングライターの堀下さゆりさんは音声さんの知り合いだったらしい。音声さんは、カバーしている男性がいると早速メールか、つぶやきか、をしたらしい。ちょっと恥ずかしい。


 星野富弘作詞・なかしにあかね作曲 歌曲集「木のように」より「今日は朝から雨」 オリジナルG-DurをF-durで

 この曲は大学病院でマイク無しで歌ったときに、声が届かなかったという失敗をしている曲だ。今日の音声さんは頼りになるのでこれも歌った。オリジナルの楽譜を見ながら、その長2度下で弾いた。以前も人前でやったことがあるので、伴奏の移調演奏は問題なかった。歌っていて心地よかった。


2014年7月26日(土) たなばたコンサート(東北大学病院 外来棟1F 待合ホール)

コンサート報告が載っています。
http://www.gonryo.med.tohoku.ac.jp/kyoushitsuinkai/dayori/20-3/dayori20-3.pdf

エルガー作曲  「愛の挨拶」 ヴァイオリン、フルート、ピアノのアンサンブル

 リハーサルの時、ピアノがあまり響いていなかったように感じたので本番では強めに弾いた。そのため、「愛の挨拶」のふわふわした軽さが表現できなかった。

「紅の豚」より 「マルコとジーナのテーマ」 ピアノソロ

 易しい曲にも関わらずミスを連発した。自信がまだ持てない無いピアノ弾き語りが二曲控えているからだろうか。弾いていて楽しくなかったのが演奏の失敗を明らかに示している。

福山雅治作曲 「蛍」 ピアノ弾き語り マイク、アンプ使用

 前回の反省から、アンプの音量を最大近くに設定して演奏した。アンプの目盛りはマイク9(Max10)、メイン8(Max10)だったと思う。音割れはなかった。音は後ろまで届いたと思われる。
 経験が浅く、歌いながら伴奏にも集中することがまだできないため、伴奏を完璧に弾くことはせず、大事な歌の方を重視した。しかしながら、歌と伴奏を両立できない自分を知っているからか、なんとなく歌っていて自信を持てなかった。自分としては歌もまともに歌えていないと感じている。
 ポップスを人前で弾き語りしたのは初になる。

ミュージカル「赤毛のアン」より「切ない想い」 ピアノ弾き語り マイク、アンプ使用

 子どもが聴きに来ていたら、この曲いいかもなぁ、と思って選曲した。元のコード譜を自分の声の高さに合わせて移調して書き換えたものを使用した。ここでも伴奏は捨て、歌に集中した。コード伴奏はそのときのフィーリングで軽くつけただけ。
 ミュージカルの曲なので演劇的に歌詞と感情を大事にした。声の量も捨てた。今回の3曲では一番まともだったかもしれない。

「赤いサラファン」 二重唱のピアノ伴奏

 「赤いサラファン」はテンポが頻繁に変動するがリハーサルでは変化についていけた。そこで、テンポの変化に対応できると考え、歌い手二人に「主役はそちらですからリードしてください。合わせますから」と伝えた。
 本番では、グランドピアノの鍵盤に私が向かったときの真正面、かつ離れたところに歌い手が立って歌った。グランドピアノの尖がったところのもっと先。これはクラシックでの声楽とピアノの場合とは立つ位置が異なる。蓋をほぼ閉めて、譜面立ても倒したので目で二人の様子を見ることはできた。しかし、歌い手との間にピアノという音を発するものがあるからなのか、声はなんとか聞き取れるが言葉やリズムを感じ取れるほどには聞えないという状況だった。これは予想していない事態だった。今思えば、リハーサルのときは二人はピアノの椅子の横で私の方を向いて歌っていたから、声もよく聴こえ、合わせることができていたのだろう。
 結果として、歌い手のテンポの変化に対応できず、一度、ピアノが落ちてしまった。私がこの曲を知らないことも悪い結果を生じさせた原因だったと思う。後ほど、二人に聞いたが、私が合わせると言ったから比較的テンポを自由にしたようだった。二人は私の言ったように、ピアノをリードし自由に歌った。歌のあるべき姿だ。今回は私のミスだ。
 私はクラシック畑だったが、これまでとは違うタイプの曲をやったり、組んだことのないタイプの演奏者の伴奏をする機会も得られるようになった。そのため、未経験の事態も起こりがちだ。今回をいい失敗と考えて、彼女たちとまた演奏する機会があるならば、うまく合わせられる作戦を練ろう。相手のジャンルの標準的な方法を聞くことも大事だろう。

 「高原列車は行く」 二重唱のピアノ伴奏

前の曲で歌い手にテンポを動かされると対応できないことがわかったので、ピアノがテンポを主張するようにした。具体的にはスタッカート気味の伴奏および一拍目の強調によるテンポやリズムの明確化をした。前の曲の終止後、間があったとはいえ、「歌声がはっきり聞こえないからインテンポでやりましょう」などと言いにいくことはできない状況だったので、これがその場での最善策だと考えた。
 この曲は曲を通してほぼテンポが変わらないが、本番では二人の歌い手は2ヶ所でテンポの揺らしがあった。これも私が「主役はそちらですからリードしてください。合わせますから」と言ったせいだろうか。この二箇所について合わせることができなかった。なぜ、合わせることができなかったのか。それは前の曲とは別の理由だ。
 それは、こちらがピアノで一定のテンポを強調しているから変化はさせてこないだろうという先入観があったからだ。聴衆の手拍子も出ていたことからもインテンポを予想した。しかし、結果は、テンポに変化があり、それに対応できなかった。この曲は前の静かな曲と比べ元気な曲だったし、二人の声量が出ていた。つまり、テンポの変化を聞き取ろうとすれば聞き取れたと思う。私の油断によるミスだった。


2014年3月1日(土) ひなまつりコンサート(東北大学病院 外来棟1F 待合ホール)


「What I Did For Love」 ミュージカル「コーラスライン」より MARVIN HAMLISCH作曲 (ピアノ弾き歌い) マイク、バッテリー駆動のアンプ使用

 今回はマイクとマイクスタンド、アンプを持っていった。昨年のひなまつりコンサートの反省からそうすることにした。昨年は生の声で弾き歌いをして、でも遠くまで聞こえず、コンサート後に観客に「マイクを使えばよかったのに」と言われたからだ。しかし、今回も音量が足りなかったようだ。待合ホールは意外と広い。自分の声量が少ないのは昨年と変わらないと思う。問題はアンプのボリューム設定、置く位置、路上ライブ用のバッテリー駆動アンプのため低出力であることが考えられる。アンプをピアノの後ろ側(観客から遠い位置)に置いたのも一因だったかもしれない。ただし、これは意図的なセッティングだった。
 アンプをピアノの前面に置くとその近くにいる患者さんに至近距離から大きな音が届くことになる。これは避けたほうがよいと考えたからだ。仮に音が大きくてうるさくなった場合に、その場所から患者さんが移動することは難しい。そういう危険をおかすなら、遠くへ声が聞こえないという問題のほうがまだ良い。次回はアンプのボリュームをもっと大きくすることにする。今回、アンプの目盛りはマイク7(Max10)、メイン6(Max10)だったと思う。メイン7くらいの変更は良いだろう。音が割れないかが心配。
 曲については力まないで歌えたと思う。声量は結果的に出るものと考えて意図的に声を大きくしようとはしなかった。力んだ声は声量が増えても美しくないことは知っている。ピアノと同じだ。曲は、途中から声が届いているかが気になって不安が出た。自分側にアンプがないとこういうことにもなるのかとわかった。それから、譜面立てをまっすぐに立てすぎて向こう側が見えなかった。これでは観客とフェイストゥフェイスのコミュニケーションがとれない。
 今回は前回にない失敗を経験した。新しいことをしようとすれば当たり前だ。たくさん失敗をすれば、次は失敗ではない選択肢(成功)も選べるようになるはずだ。またチャレンジしよう。


「風の谷のナウシカ」 細野晴臣 作曲 秋山さやか(ピアノアレンジ)
ピアノソロ スタジオジブリ ベスト・ヒット 10 Vol2. 上級編 ヤマハミュージックメディア 使用

 プログラムにも載っているが、本来はこちらの曲を先に演奏するはずだった。マイクをセッティングして弾き歌いをするということでリハーサルをやってみたときに、歌を先にやったほうが曲間に間ができないことに気づいた。そこで当日に演奏順を変更した。
 私は歌よりピアノの方が自信があるが、この曲の前に歌った歌でちゃんと観客に届いているか不安になったためか、不安を持った状態でピアノの演奏になった。そのためか、ミスタッチが多くなった。おそらく、曲を演奏する際には自信があるものを前にしたほうがよいかもしれない。ポジティブな循環が生じると思う。一度、自信を失うとその後の曲のパフォーマンスが落ちる気がする。これはネガティブな循環を生じるということだ。
 今回は子どもの聴衆が少なかった。この曲を終えたのち、その少ない子どもの聴衆が帰った。ということは、その子どもはこの曲を聴くために待っていたことになる。そう考えると、この曲をうまく弾けなかったことを残念に思う。
 この曲は上級用にアレンジされていて、装飾、パッセージ、複旋律、などが多く含まれ、演奏者のコンディションが悪ければ上手には弾けない。子どもはそんなテクニックを求めているわけではなく、知っている曲の旋律が聴きたいから聴きに来るのではないかと思う。そう考えると、今回、この楽譜を選択したことはテクニックを求めた自己満足にすぎない。反省する。


2014年2月15日(土) 萩音祭2日目(宮城教育大学講堂)

ピアノソロ

「夢」 ドビュッシー作曲

 大雪のため休演となりました。またどこかで弾きます。


2014年1月8日(水) 新春ミニコンサート(桜ヶ丘デイサービスセンター)

ミュージック・フォリア(グループ名)のピアノ伴奏者として出演


「愛の挨拶」 エルガー作曲 フルートとピアノ(伴奏)


「荒城の月」 滝廉太郎作曲 フルートとピアノ(伴奏)

聴いてくださっているお年寄りの方々が歌ってくれた。予定していたよりテンポをゆっくりにして拍とメロディーを強調した伴奏に変えた。この曲は歌いやすいようだった。

「花」 滝廉太郎作曲 フルートとピアノ(伴奏)

聴いてくださっているお年寄りの方々が歌ってくれた。予定していたよりテンポをゆっくりにして拍とメロディーを強調した伴奏に変えた。曲後半はフルートの変奏が華麗になったため、歌が歌いにくそうに感じた。やはり、知っている曲は聴くより歌いたいと思うので、コンサートという位置づけより、一緒に歌おう会みたいなほうがいいかもしれない。

「ベルガマスク組曲」より「月の光」 ドビュッシー作曲 ピアノソロ

気分転換の意味もかねて、ソロの時間をいただいた。ホールが広かったのと、どちらかというと音が響かない感じだったので、遠くのお年寄りの方々に小さな音が届いたかが気になった。音が響きにくい空間でもp(ピアノ)の小さな音を届けられるような澄んだ天に向かって響く音色を出せるようになりたいと改めて思った。

「ドリー組曲」より「子守歌」 フォーレ作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「大きな古時計」 H.C. Work作曲 フルートとピアノ(伴奏)

聴いてくださっているお年寄りの方々が歌ってくれた。予定していたよりテンポをゆっくりにした。前の2曲の歌はコード伴奏だったが、この曲は伴奏譜があるのでそれに従った。器楽曲としてはよくできているが合わせて歌うには不向きだったかもしれない。

「Someone To Watch Over Me(だれかが私を見つめてる)」 ガーシュイン作曲 フルートとピアノ(伴奏)

「さくらさくら」 日本古謡 フルートとピアノ(伴奏)

主題と二回の変奏があるフルートソロ曲に対して、主題と完全五度のみの伴奏を3回繰り返してつけた。聴いてくださっているお年寄りの方々が歌ってくれた。歌ってくれるということは演奏者にとってもうれしいことだと思った。私としてはもっといろいろな曲を弾いてコンサートを続けたい気分だった。楽しかった。


2013年9月7日(土) 定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台(電力ビルグリーンプラザ)

ピアノソロ

「ベルガマスク組曲」より「月の光」 ドビュッシー作曲
 ジャズフェス初出場で一番初めに弾いた曲。リハーサルがないので今日のグランドピアノとは初対面。このグランドピアノちゃんはどんなふうに触れるとどんな音が出るのかなと、曲の始まりのゆっくりとした部分で感じ取りながら弾いた。力を抜けば小さい音まで出るピアノだったし、レスポンスが速い感じがしたから中間部でテンポを速めてもいいかなって思った。だから、中間部は速めに弾いた。キラキラ(ギラギラ?)月の光!!


ジャズフェス時の録音ファイル「月の光」(無編集)


「子どもの領分」より「グラドス・アド・パルナスム博士」 ドビュッシー作曲

 レスポンスがいいピアノだってわかったのでテンポ速めに弾いた。十六分音符の連続でメロディーのラインを出すのに苦労した。これはテクニック不足のせい。とにかく、これは弾ききるしかないと思って弾ききった。


ジャズフェス時の録音ファイル「グラドス・アド・アルナスム博士」(無編集)


「子どもの領分」より「ゴリウォーグのケーク・ウォーク」 ドビュッシー作曲

 この曲はノリが良くて踊りみたいで好き。休符がいっぱいあるので音の無い時間を作るのが大事。あと、部分部分でテンポがころころ変わる。だから面白い。感覚としてはこの曲ってクラシックっぽくない。弾いていて楽しかった。


ジャズフェス時の録音ファイル「ゴリウォーグのケーク・ウォーク」(無編集)


「線路沿いに咲く菜の花」 西村由紀江作曲

 静かな曲。ちょっとさみしい感じ。音が少ないので音色が大事。音色に集中した。小さな音が会場の後ろの方まで届いたか自信がない。

ディズニーアニメ「白雪姫」より「いつか王子様が」 Frank Churchill作曲

 3拍子で踊りっぽい。でも、踊りっぽく弾いちゃうとロマンチックさが出ない。ゆっくりした曲だけど、時々、速いパッセージが入る。その音のつぶつぶがちゃんと揃っていなかったかもしれない。

「Someone To Watch Over Me(だれかが私を見つめてる)」 ガーシュイン作曲 稲森康利編曲

 クラシックの音楽教育しか受けていないのでジャズを人前で弾くのは初めて。ジャズ用に編曲されている楽譜をそのまま弾いた。ジャズっぽく弾けたかどうかは不明・・・。ピアノの音色もジャズっぽい音色ってあるのかな。クラシックの音色のままで弾いてしまったかも。

「未来予想図U」 吉田美和作曲 村上由紀編曲 リピート部省略

 私にとって大切な曲。高校時代の彼女といた頃によく聴いた曲。歌っているつもりで弾いたつもり。とてもシンプルだから音色、フレーズに気を遣った。音が少なくなるほど集中力が必要になる。

「愛のうた」 森元康介作曲 小野佐知子編曲 リピート部省略

 1、2週間前だったか近所のオープンスペースで試しに弾いたときに、この歌に気づいた人がいた。結構有名なのかも、と思って今回の持ち曲として持っていった。私自身はこの曲を知らない。こうだくみさん、が歌っているらしい。間奏部分のリズムがやや難しくて危なかった。


 ☆今回、初めて30分間も人前で演奏した。トークというか、話すのが意外と難しかった。自分で何を言っているかわからなくなってくるし。
 出だしのドビュッシーの3曲の間だと思うが、よく見せなきゃとか、間違っちゃダメだとか思う自分がいた。でも、自分は自分のまま、間違ったって自分は自分、という思いが少しずつ増えていった。後半の「だれかが私を見つめてる」あたりから何も考えなくなって、ピアノの感触と音だけの世界だった。
 すべての演奏を終えて、花束やお菓子などをいただいた。こういう頂き物があることは予想していなかったので小雨の中バイクで会場入りしてしまった。帰り、バイクで花束持ってる人いたら不思議でしょうと思った。小学校2年生の子どもがカルピスウォーターをくれた。こういう子どもなりのやり方(表現)って好き。そのお母さんは演奏中に撮っていた写真をプリントアウトしてくれた。こういう気遣いって好き。帰る前に声をかけてくれる友達とか、好き。会場に誰が来ていたかなんて、弾くのに夢中でわからなかった。
 一番うれしかったのはある中学生の男の子が彼なりのかなりの無理をして来てくれたこと。そこまでして聴きにきてくれるところ、その男の子の行動力、大好き。
 結論。今日のジャズフェスで弾けて楽しかった。また出たい。


2013年3月9日(土) NHKのど自慢 予選会(岩沼市民会館大ホール)

レミオロメン「3月9日」 ヴォーカル(マイク使用)

 予選なので、伴奏してくれる演奏者の方々が始めの和音を提示してくれた。「3月9日」は前奏が無い曲だ。カラオケとかだと前奏が2小節くらいついている。
 歌うのはめっちゃ楽しかった。生伴奏でステージで観客もいっぱい。カラオケと何が違うのか、ホールで歌うってことはどんなことかを考えて、観客席のいろいろなところに目を向けて歌った。
 振りとかはつけていないので、あんまり楽しそうには見えなかっただろうと思う。歌詞の「ゆめ」「さくらのつぼみ」「はる」という言葉の部分は自分の気持ちを柔らかくして歌ったつもり。レミオロメンは「さくらのつぼみは」ってところをとても優しく歌っていてすごいと思う。
 レミオロメンという人たちのことはよく知らないので顔を見ても分からない。この歌は2週間くらい前にCDと楽譜を買って練習した。予選は一人当たりの出番が短いだけあって、歌える部分も短い。そのため、練習も短くて済む。今回歌った部分では歌詞も音程も間違えないで歌えたと思う。とにかく気分がいい。クラシックより、こういうののほうが好きかも。今後の自分の方向性が見えてきたかもしれない。
 ちなみに定時制高校では、同じくレミオロメンの「粉雪」を歌っていて、生徒たちに「先生、オンチ〜!!」と野次られた。「こな〜ゆき〜!!」って、あんな高い声は出ないってば。それに、コード見てピアノの伴奏して、さらにそれほど知らない曲を歌詞を読みながら上手には歌えないぞよ。「3月9日」は生徒で楽譜を持ってきて弾いている子がいたことを覚えている。「3月9日」なら「粉雪」より最高音が長二度くらい低いので歌えるかと思って今回選曲した。すがすがしい春の曲だ。時期もぴったり。


2013年2月23日(土) ひなまつりコンサート(大学病院待合ホール)

となりのトトロより「ねこバス」 久石譲作曲 鈴木奈美(ピアノアレンジ)
ピアノソロ スタジオジブリ ベスト・ヒット 10 Vol2. 上級編 ヤマハミュージックメディア 使用

繰り返し無しで演奏した。左手のねこバスリズムを一定にして弾くように心がけた。mpの部分はかわいく弾いてみた。かわいいねこバス。この曲は終わりがはっきりしていて、わかりやすいからか、演奏後すぐに、揃った拍手のリアクションをもらえた。いきなり拍手されたのでびっくりした。


歌曲集「木のように」より「今日は朝から雨」 星野富弘作詩 なかにしあかね作曲 (弾き歌い、オリジナルG-durより長二度下げたF-durで)

声量が無いのを自覚しているので、正面の方に座っている聴衆にも声が届くように、グランドピアノの蓋をほぼ閉じ、譜面台をかなり倒して向こう側が見えるようにした。練習はしているがG-durの楽譜を見ながらF-durで弾いていたので伴奏に意外と注意力を取られた。リラックスして音程を正確に歌うほうが好きだが、聴衆が歌詞を知らないと予想し、音程よりも言葉を伝えることにした。音程や声の色が上手に出せなかったと思う。コンサート後、一番前の席で聴いていた患者さんに「マイク使えばよかったのに」と言われた。マイクを使わないで生の声で歌わなければならないという歌曲を歌うときの常識(クラシックの常識)に囚われすぎたかもしれない。少なくとも私は声楽家ではないのだから、マイクを使ったほうが正解だったかもと思った。転調後のf以降dim. poco.rit.までのフレーズはカット。この部分は歌を歌うだけでも、また伴奏だけでも難易度が高く、今の私に弾き歌いができる部分ではないと判断した。とても美しい部分なので残念。美しい歌なので、機会があれば、この部分もちゃんと歌える声楽家が歌うのをみなさんに聴いてほしいと思っている。


魔女の宅急便より「やさしさに包まれたなら」 荒井由実作曲 渋谷絵梨香(ピアノアレンジ)
ピアノソロ スタジオジブリ ベスト・ヒット 10 Vol2. 上級編 ヤマハミュージックメディア 使用

繰り返し無しで演奏した。特徴的なリズムを生かすためにもっとペダルを控えめにしたほうがよかったかもしれない。楽譜Eの部分に入るときにテンポを落とした。インテンポでそのまま弾くとffでやたらテクニカルになってしまう。ffの後は元のテンポに戻した。ねこバスのように一定のテンポでノリ良く行ったほうが聴衆は心地よかったかもしれない。「今日は朝から雨」は美しい曲だが内容が少し深刻なので、この「やさしさに包まれたなら」を最後に持ってきて明るさいっぱいで演奏を終えたいという意図あり。


☆今回も緊張はほとんどしなかった。手や指の震えもほとんどなかった。声も震えることはなかったと思うが声量は明らかに足りなかったと思う。吐く息の量も足りなかったと思う。歌曲を歌うときでもマイクを使う選択肢を考慮しようと思う。もちろん、ピアノのそばにいる数人、あるいは誰か一人に歌うならマイクは使わない。



2013年2月14日(木) 萩音祭(宮城教育大学講堂)

ピアノソロ

「ベルガマスク組曲」より「月の光」 ドビュッシー作曲

力を抜いて小さい音で弾いたが音が後ろの席まで届いたかが疑問。聴衆が少なかったのでホールは静かで響く感じはした。

一つ一つの音に集中するためにテンポをかなり遅くしたが遅すぎなかっただろうか。


「幻想的小品集」から「前奏曲」 作品3-2 ラフマニノフ作曲

出だしの最低音がペダルの切り替えを失敗して濁った・・・。

アジタート部分、リハーサルの時に、このピアノのレスポンスはテンポを速くして弾くには厳しいタイプだと判断したので、興奮を抑えてゆっくりめのアジタートにした。

四段譜の部分。sffffにしたが、低音で欲しかったいつもの響きが出なかった。

クライマックス部分。完全にミス。和音が頭から抜けていた。ミスからすぐに頭を切り替えて最後のpppに向かう部分に集中した。


☆リハーサルの時に、後輩達が近くにいるものだから、自分を良く見せようとする心が現れ、それが自分の心を乱すことに気づいた。それを反省し、本番では「自分は今の自分でいい」「自分は失敗してもいい、失敗は受け入れられる」という気持ちで演奏した。

☆その結果、緊張はほとんどしなかった。指の震えが出ないことからわかる。自分を良く見せようとする心はほとんど出なかった。その心はリハーサルの時と比較すれば明らかに少ない。「前奏曲」クライマックス部で演奏上大きなミスをしたが動揺しなかった。「ミスが出たか、あはは、やっちゃった」な感じだった。動揺していないのですぐに気持ちが切り替えられて最後のpppに向かう部分では集中力がマックスに戻った。

☆演奏を終えて満足した。演奏上の大きなミスに落ち込むことはなかった。たぶん、失敗をする不完全な自分を受け入れることができたんだと思う。聴衆がその大きなミスをどう思ったかはわからない。つまり、その失敗が聴衆に受け入れられたかどうかは不可知だ。もし、私を愛する人や気の合う友人が聞いていたなら、「あはは、ミスをしたな(笑)」といい意味で思っているだろう。笑顔で「めっちゃミスしたじゃん!!」と笑って声をかけてくれたら、それは褒め言葉だ。自分の不完全さを受容されたという愛の表現だからだ。ミスをしないように弾けるようになれたらうれしいけど、人間だもの、多かれ少なかれミスはする。それにミスを怖れて演奏会に出ていたら、演奏会は怖いものになってしまう。怖い演奏会なんて全然楽しくない。演奏会は楽しくなきゃ。今回の演奏会では演奏上の大きなミスをした自分を少なくとも「自分」が笑って受け入れた。失敗っていうのは敵じゃなくて仲間なんだ、きっと(^-^)

毎年やってるから萩音祭に遊びにきてね♪


2012年12月24日(祝) KOSMA主催 アマチュアピアノ・声楽コンクール(イズミティ21小ホール)

「幻想的小品集」から「前奏曲」 作品3-2 ラフマニノフ作曲

 賞を獲ろうという気持ちはなかったので楽しく弾けた。このコンクールは暗譜が苦手な私にとって譜面を見て弾いていいのが素晴らしい。全く賞が取れる気はしなかったのだが、なぜか授賞式の一番最後に名前を呼ばれた。最高賞の宮城県知事賞だった。意外。


2010年8月8日(日) 名取市文化会館中ホール なっ祭! マイ・コンサート

ピアノソロ

ピアノソナタ ロ短調 作品58より 第一楽章 Allegro maestoso ショパン作曲

震災前のこと。こんなに難しい曲を弾いていたんだ。この演奏をした時には譜めくりをしてくれる女性がいた。それは楽しい思い出となっている。このイベントが再開されたらまた弾きに行きます。


※これより前の演奏は記録しておりません。